謝礼交際

交際する。なんと古くさいコトバンクたろう。普通は付き合うと言う。
「付き合って下さい」とは言うが「交際して下さい」とは言わない。

私は交際も付き合いも経験が無い。友達と遊ぶのとどう違うのだろう。
する事はほぼ一緒。友達はいかに楽しくなるかが目的で、多分より相手を深く知ったり、信頼感をも持ったり、と言う事より、相手が居た方が楽しいからだ。

男性と交際あるいは、デートした経験は当然ない。どうやって申し込むのか、何に誘うのか、普通どこで待ち合わせするのか。最初何を話すのか。

自己紹介はどうするのか。
その後何をして時間を使うのか。全て分からない。

ここまで分からないのなら、かえってやり易い。全て聞いてしまえば良いのだ。変に知っている振りをすると、ボロが出るし、こちらもカッコつけて緊張する。
何も知らない事を最初から言っておけば良い。そうすれば相手が全てリードしてくれるだろう。

しかし大きな問題がある。相手を探す事だ。

男の友達に頼むという手も考えた。しかしそれが周りに広まったらやはり困る。

そこで普通に考えた。今まで何でも知らない事はお母さんに聞いてきた。だからこの事もお母さんに聞けばいい。
パトロンが欲しい

「おかあさん、私デートした事ないんだけど、それってこの年で結構まずいと思うから、デートしなきゃ。でも相手どうやって探すの」。母は最初「うっ」と言う顔をしたが、このような相談を娘がして来た事に関しては満足した。親を信頼している証拠だし、デートの相手の探し方を聞いてくる位だから、これからも何でも相談してくれるだろう、と言う安心感も持った。

母は「男の友達じゃあダメなの」と言った。「それは当然考えたけど、言いふらされると、さすがの私でも落ち込む」と答えた。「では最後の手段、謝礼払ってデート相手を雇うしかないね。知っている友達が謝礼交際してるから、頼んでみようか。変な人は来ないよ」

謝礼交際の相手の男の人は背が高く結構カッコ良かった。デートの経験はたくさんあるらしく、流れる様に時間が過ぎていった。
予想外な事は、最後に寿司のうまい居酒屋に連れて行ってくれたのだが、そこで飲んだ生酒がおいしくて、4杯飲んでしまった。店を出ると知らない間に足が立たなくなっていて、歩道で座り込んでしまった。呆然としている私を男の人はタクシーに乗せ、ホテルの車止めに停め、私を支えながら、エレベターで部屋まで行った。
ドアを開けるとすぐ私の服を下着まで脱がせ、初めての私とセックスをした。何が始まるのか、何をしているのか、全く分からなかった。痛みも無かったが、少し血が出た。

彼は「これがデートだよ。全て知ってもらった。俺の仕事としては満点」
ホテル代は彼が払ったみたいだ。謝礼交際で、デートを経験させてもらい、気持ちも良くなってお金をもらった。

意味わかる人